商品説明

当オークションをご覧いただきありがとうございます。どうぞ最後までお読みいただきますよう、お願い申し上げます。
☆☆☆はじめに☆☆☆当商品は金属製ではなくHW樹脂（＝熱硬化性樹脂ではない特殊なプラスチック）製のモデルガンです。『金属性弾丸』を発射する機能や強度はありません。プラスチック製BB弾も発射できません。SPG表示等は画像９でご確認ください。
☆☆☆ 商品名 ☆☆☆【S&W: M27: The .357 Magnum】 3-1/2inch HW モデルガンです。出品商品は本体と付属のカートリッジ（未開封）、取扱説明書、元箱となります。撮影に使用したダミーカートリッジとタナカオリジナルフィニッシュのM27は付属しません。
☆☆☆ M27: The .357 Magnum ☆☆☆【M27: The .357 Magnum】の始まりは1935年までさかのぼります。38 Special の強装弾である 38/44 S&W Special をさらに強力にした新カートリッジ 357Magnum とともに、その名も【THE .”357” MAGNUM Revolver】としてS＆W社から発売されました。9mm Parabellum (9mm×19) とLugerに並ぶ歴史的コンビの誕生です。発売当初は完全予約制で、3-1/2inchから8-3/4inchまで1/4inch刻みに設定された銃身長や７種類のフロントサイトを自由に選ぶことができ、シリアルナンバーとは別に登録番号が刻印されて登録証とともにユーザーに渡されるという、ほとんどカスタムメイドに近い形で販売されました。第二次大戦後には3-1/2inch， 5inch， 6inch， 6-1/2inch， 8-3/8inchに銃身長が整理されて販売が再開され、1957年にモデルナンバー27が与えられました。
☆☆☆ タナカワークスのM27 ☆☆☆タナカワークスのNフレーム 357Magnum 6shots リボルバーとしてM28に続いて発売されたM27ですが、メーカーのホームページに掲載された製品紹介文には次のような一節があります。
『……特に3-1/2インチのバレル長は、レジスタードマグナムと呼ばれていた1940年代からM27に変更後の1970年代にかけて、その耐久性と信頼性で長きにわたり、FBI捜査官の間で非常に人気があり、別名FBI仕様などとも呼ばれました。今回、人気の高いこの1970～79年頃のモデルを再現し、モデルアップしました。形状的にお分かりかと思いますが、往年のガンファンには「ハイパト」として親しまれてきたあの形です。これを正しい「S&W M27 “The .357 Magnum”」としてタナカが令和にリリース致します。』
『1970～79年頃のモデルを再現』とありますが、資料によれば1975年を境にトリガーとハンマーがワイド仕様に、グリップがサービスサイズからオーバーサイズ（ターゲットグリップ）にそれぞれ変更されたそうですから、『1970～75年頃』というのがより史実に即した年代表記になるかと思われます。また、文中の『ハイパト』とは、おそらくMGCから発売されていた【ハイウエイパトロールマン .41Magnum】のことでしょう。金属製モデルガンが1971年の銃刀法の改正により〈金色仕上げ＋銃腔閉鎖〉を余儀なくされたことへの対抗策としてプラスチック製モデルガンがリリースされるようになりましたが、【ハイウエイパトロールマン】はその先駆けでした。他に選択肢がなかった当時、手にしたときの軽さに失望しつつも、かつての金属製黒色仕上げのモデルガンの迫力あるファイアリングを再び体験したいと思った愛好家達はこぞって買い求めました。映画やTVの小道具を取り巻く状況も似たようなもので、作品に登場する刑事や犯人は──電着仕様のプロップガンを除けば──皆ことごとくこのモデルを手にしていました。『往年のガンファン』とあるのは、こうした状況をリアルタイムで体験していた人達を意味しているのかもしれません。ただし、MGCでは発売開始から 44Magnum 4inch に代替わりして生産終了するまで【ハイウエイパトロールマン】のことをM27ともM28とも呼称しておらず、その位置づけはあくまでもMGCオリジナルモデルでしたから、『正しい』とか『正しくない』とか判定するのは的外れなひとり相撲と思われます（※物事の解釈には個人差があります）。
話がそれましたが、今回出品した製品は《3-1/2inchバレル、ナロートリガー、セミワイドハンマー、サービスサイズグリップ（ダイヤチェッカーなし）》という仕様となっており、1970～75に製造されたモデルということになります。
☆☆☆ 表面仕上げ ☆☆☆当商品のHW樹脂にはブルーイングが施してあります。全体のコンディションは『Standard Catalog of Smith & Wesson』の分類に例えれば【EXCELLENT】(注)。気になる染めムラ──金属光沢が退色した部分──もほとんど目立たず、フレーム内部やチェンバーなどを除いて外観から確認できるほぼ全面にブライトブルー・フィニッシュが施してあります。亜鉛合金製パーツの一部はリフィニッシュしてありますが、HW樹脂とは色調が異なっています。
☆☆☆ チューンアップ ☆☆☆初期状態でいくつか気になるところがありましたので、修正・改善を施しました。画像８（左：Before／右：After）とあわせてご確認ください。◇カウンター・ボアカートリッジのリムを包むおなじみの仕様ですが、M27のそれは内径にばらつきがあり、たとえば当方が撮影で使用することの多いC-Tec(TAKE FIVE)製のダミーカートリッジは装填不可能です。修正を施すことによりダミーカートリッジの装填がストレスなく行えるようになっています。◇トリガー・ストップ・ロッドM27オリジナルに組み込まれているかは不明──同じNフレームのM29には標準装備されています──ですが、トリガー・フィーリングの改善のために採用しました。スチール製で、見かけだけの装備ではなく正しく機能するようになっています。◇ボルトピンが大きく面取りされています。組み込む際につかえたり、パーツの形状に由来するがたつきのためピンのセンターが定まらずストレートな形状ではスタックしたりするため、それらを回避しようという意図でしょうか。しかし、穴があれば棒を突っ込もうとする短絡的な衝動（※行動心理の解釈には諸説あります）にとらわれず正しい手順──組み込む際はスプリングを圧縮してそちらから先にフレームに収めます──で組み込むとともに、がたつきをなくせばストレートな形状でも問題は発生しません。パーツの形状を修正して公差を最小限にするとともに、貧相な面取りピンを切削除去してストレートな形状で強度も十分なスチール製ピンを打ち込んであります。◇メダリオングリップ（ストック）にはS＆W純正を模したメダリオンが装着されています。デザインの再現はそれなりですが、実物と盤状の薄板が穴に押し込んであるだけです。そこで、一度取り外してグリップの曲面に合わせて3D加工を施したのちに容易に外れないよう固定してあります。
☆☆☆ パーツリストM178 ☆☆☆M178は２種類用意が可能です。画像１０──使いまわしのもので今回出品の商品とは別個体です──をご覧いただいた上で、落札後にAとBのどちらを希望されるか取り引きメッセージ欄からお知らせください。希望される方を組み込んで発送いたします。

説明は以上です。疑問な点がありましたら、何なりとご質問ください。そして、ご落札のあかつきには24時間以内のご連絡をお願いします。入金は『かんたん決済』の支払い期限内にしていただければ大丈夫です滑な取り引きにご協力くださいますようお願い申し上げます。

(注)『Standard Catalog of Smith & Wesson』には【EXCELLENT】について以下のような記述があります。EXCELLENT(EXC) : All original parts and configuration. For modern guns， nearly new condition， with only slight finish wear at muzzle or sharp edges.For antique guns， sharp markings， unmarred grips， fine bore. Also， excellent guns should generally exhibit at least the following percentages of original finish，depending on production era and type of finish:ERA                  BLUED              NICKELPost  - 1945        98%                 99+% 1920 - 1945        95%                 98%1890 - 1920        90%                 95%           (後略)

最後までお読みいただきありがとうございました。

S&W M27 “The .357 Magnum 3-1/2 inch Heavy Weight 【モデルガン/18才以上】